クローバーフィールドのタイトルが付いている今回の作品、10 クローバーフィールド・レーン。
北米で一足早く、3/10の夜に上映が始まり早速見てきたのでネタバレと解説をしていきます。
ちなみにいうとモンスターは確かにしっかりと出てきますが、 前のクローバーフィールドに出てくるものとイメージは違うかも。
目次
とりあえず予告編でおさらい
はい、こちらが予告編になるのでおさらいしてください。
不気味な世界観を醸しだしとってもシリアスですが、肝心なところがなんだかよく分からないですね。
一体何が10クローバーフィールド・レーンなのでしょう?
ネタバレを読んでいくとこのシーンはここの事だったのかと分かるかもしれないので、一応貼っておきます。
本編
それでは記憶を頼りにネタバレと解説の本編をこちらにどうぞ。
オープニング〜監禁まで
イントロは主人公の女の子(後にミッシェルという名前が判明します)が誰かとの電話口で口論になり、荷物をまとめて車でひたすら草原と牧草地帯のような場所を田舎に向かって走っていくところから始まります。
夕方に家を飛び出し暗い夜道をガソリンスタンドに寄りつつ、ひたすら夜道を走らせるミッシェル。
さて運転中に彼氏から電話がかかってきて、応答するけども返事はせず、彼氏の言葉に耳をかけながらも電話を切り、悲しみに暮れながら夜道を走らせます。
(私はどうしたらいいの...)という感傷に浸りながら運転していると、何かがミッシェルの車に急にぶつかり、車は横転してしまいます。
あまり高低差のない崖のようなところを車は転げ落ちていき、ミッシェルは気を失ってしまいます。
どのくらい時間が経ったのでしょうか、ミッシェルが目を覚ましたらそこは薄暗い地下室の一室のような場所。
ここはいったいどこ?と思惑を張り巡らせながらミッシェルは周りの状況を伺います。
監禁〜窓の外を覗くまで
目を覚ましたミッシェルは辺りの状況を伺い、太ももが手錠に繋がれていること、自分の荷物が無事なこと、そしてここから逃げ出すことを考えます。
ミッシェルは怪我をしていて、誰かが手当てをしてくれていたのか点滴が体に繋がれており、それを支える棒のようなものもありました。
それを使って自分の荷物を確保し携帯を繋ごうとしましたが、圏外で繋がらず。
さてこの時こちらに向かってくる足音が聞こえ、怯えながらその様子を伺っていると、小太りのおっさん(ハワード)が現れます。
このおっさんに襲われるのかと思ったら、おっさんは食べ物を差し出し、「外は汚染されている、この場所は安全で君を守っているのだ」と言うわけです。
まぁそんなことを言われても信じられるはずはないのですが、その中である程度の行動の自由を与えられ、もう一人住んでいる男(エミット)に出会いながら、探り探り生活を始めようとします。
松葉杖を使い歩けるようになり家を案内してもらい、そこで二重扉になっているドアと窓を発見し、ここから外に出るためにはハワードが持っている鍵が必要ということがわかります。
また窓から見る外の世界は動物の死骸があったり一応は危険な雰囲気がありますが、この時ミッシェルが事故を起こした時の記憶が蘇り、ミッシェルの車はトラックに追突されたこと、そしてそのトラックが窓の外にあるのを発見します。
やっぱりハワードを信用することは出来ず、鍵を奪って外に脱出することを決めるミッシェル。
その後のディナー中、鍵を盗むために上手くハワードを怒らせ、隙をついて腰にかけてある鍵を奪い外への脱出を試みます。
これがちょうどビンでハワード殴った予告編の中で描かれているシーンの一つですね、クライマックスっぽいですが全然序盤でした笑
予告でもあるように一つ目の扉を上手く開け外に出ようとしたところ、二枚目の扉の外に最初に見た時には無かった一台の車が止まっておりました。
その車からズタボロになった女の人が現れ、「中に入れてくれ!助けてくれ!」と死にそうな形相で扉を叩きまくります。
ミッシェルはその状況がショックで扉を開けることが出来ず、またその女の人も「開けろ!開けろ!」と半狂乱で頭をドアに打ちつけながら狂っていきます。
前には開けてくれ!と狂ったおばさん、後ろには絶対に開けるな!というおっさん、板挟みになりどうすることもできないミッシェル。
結果的にはミッシェルは元の地下室に戻り、状況を飲み込めないまま呆然とするだけでした。
適当な中だるみから脱出まで
ハワードの家族の話、換気装置が壊れたのでミッシェルがそれを直すためにダクトの中に入っていくシーン、換気装置がある部屋で外に脱出することを決めて防護服を作るといった感じで進みます。
ちなみにパズルをやったりモノポリーをやっているのはこの辺りのシーンです。
ここでは結局ミッシェルは外に出る覚悟を決め、そのために防護服を作る必要があるという風にストーリーが進んでいきます。
もちろんハワードはそんなことは許さないので、エミットと協力しながらガムテープやシャワーカーテンを使いながら防護服を、ペットボトルとウォーターサーバーのボトルを使いながらガスマスクを作り始め、ハワードにばれないよう秘密で服を完成させます。
さてある程度まで出来上がった時に、ハワードからちょっと助けて欲しいことがあると言われ、何やら液体の入った巨大なバケツを運び出すのを手伝わされます。
ハワード曰くその液体は過塩素酸(塩酸の強力なやつ)で、そのバケツの前でハワードは使われた形跡のあるハサミとガムテープを差し出しながら、「この中に規律をを乱す奴がいる」と言い出します。
三人の中で不穏な空気が流れますが、この時にエミットが機転を利かせ「ハワードのようにミッシェルを従順にさせるために俺が武器を作っていた」と嘘をつき、場を収めようと謝りだします。
ハワードは静かに怒ったかと思うと、一瞬おいて「その謝罪を受けいれよう」と言い、わずかに安堵な空気が流れます。
が、そう思ったのもつかの間、ハワードは即座に銃でエミットを撃ち殺します。
またもや唖然とするミッシェルを横に、エミットは殺されてしまいました...
さてこのような事件がありながらも防護服は無事に完成します。
最後の調整をしていたところ、とあるタイミングでハワードが部屋を訪れ、ささいなミスで防護服が見つかってしまいます。
この時すでに脱出するための準備は出来ていたので、ミッシェルはハワードを部屋に閉じ込め脱出を図り、追いかけてきたハワードに向けて過塩素酸を床に撒き散らしたり棚をハワードに向けて倒したりと、好き放題に復讐と仕返しをしながら逃げ出します。
また時間稼ぎの副産物として火が灯り部屋が火事になり、一刻を争う状況での脱出になります。
換気装置がある部屋に向かう途中のダクトでもハワードに襲われますが、命からがらなんとか鍵を破壊し外の世界に逃げ出します。
脱出後に現れるモンスター(エイリアン?)から終わりまで
ちなみにモンスターと言っていますが、イメージ的には大型犬サイズの猛獣型エイリアンの方が合うかもです。
あとここまでで5分の4くらい終わっている感覚です笑
では、無事に換気装置がある部屋から外の世界に抜け出したミッシェル、外は汚染されていると聞かされていたのでお手製の防護服はバッチリまとっています。
脱出して外の世界をキョロキョロと見回り警戒していますが、空を見上げると鳥が飛んでるのを見かけました。
そうです、外の世界は直接は汚染はされていなかったのです。
それに気付き更に周りを見渡していると、宇宙船らしきものが遠くに飛んでいるのを見かけます。
あれはなんだと見ていると、地下シェルターが爆発を起こし、爆音とともに大きな火柱を上げます。
これに気付いた宇宙船はこちらに近づいてきます。
ミッシェルはこれから慌てて逃げようとし、最初に助けを求めていた女の人が乗っていた車を見つけそれに乗り込もうとするのですが、セキュリティロックがかかりクラクションが止まらなくなってしまいます。
宇宙船も近づいてきて、その宇宙船から何かよくわからない生物の卵のようなものが家の近くに落とされます。
宇宙船は去っていきますが、その落とされた何かは、クラクションのなっている車の方面に向かってきます。
このシーンまで実はハワードがモンスターだったというオチかと思っていたのですが、やっと本物のモンスターの出番ですね。
そのモンスターが近づいてきたのに気付き身を守るため、ミッシェルも慌てて近くの小屋に逃げ込みます。
クラクションが鳴っている車にモンスターは近づき攻撃を始め徐々に姿を現しますが、ミッシェルもこれから逃げるために逃げ道を探します。
するとシェルターの近くに灯りがともっている家を見つけ、助けを求めるためにそちらの方に全速力で走っていきます。
モンスターもこれに気付きミッシェルを追いかけるのですが、この灯りがともっている家、実は背後にモンスターを排出した宇宙船の本体が隠れており、有毒ガスを撒き散らしながらミッシェルを捕まえようと近づいてきます。
モンスターはこの毒ガスからは逃げるためいなくなりますが、ミッシェルは用意しておいたガスマスクを使いトラックに身を隠し、なんとかこの場をしのぎます。
ホッとしたのもつかの間、トラックに逃げ込んでいたミッシェルに再びモンスターが襲いかかり、ガスマスクは取られるは、トラックごと宇宙船の本体に吸収されそうになるはでミッシェルも絶体絶命です。
この宇宙船の本体、どうやら機械と生命体が合体したような見た目で、宇宙船のくせに口が付いていたり触手が付いていたりと、なかなか気持ち悪い形をしています。
さてこの吸収されそうになった時に、ミッシェルも最後の力を振り絞り酒に火をつけ火炎瓶のようなものを作り、それを生物と合体している宇宙船の口に放り込み、結果的に見事に倒します。
爆発の衝撃でトラックも吹き飛ばされ、ミッシェルも一瞬気を失いますが、再び目覚めるとモンスターや宇宙船に気づかれないよう運転できる車に乗り換え、助けを求めるためにシェルターのあった牧草地帯を走らせ、公道へと抜け出します。
ちなみにこの公道に抜け出す時にその場所の住所を示すポストを吹っ飛ばすのですが、そのシェルターがあった場所の住所が 10 Cloverfield Laneだったわけです。
これです。
つまり今回の10 クローバーフィールド・レーンというのは舞台となった場所の住所ということなんですねー。
ちょっとすっきりです。
それでミッシェルは公道を走らせながらラジオを耳にし、なんでも看護に従事できる人を募集しているとのこと。
その場所がヒューストンにあり、そちらに向かって車を走らせるシーンでエンディングを迎えます。
最後のシーンでは広い牧草地帯を走り続けるシーンで終わるのですが、空は雷が鳴り響きその閃光の光で空が明るくなった瞬間には無数の宇宙船や母船のシルエットが。
ちなみにエンディングの後のおまけカットのはありませんでした〜。
まとめ
この映画、クローバーフィールドとの名前は付いていますが、以前の作品とは別物として考えたほうがいいんじゃないですかね?
そもそも前作をしっかりとは見ていませんでしたが、調べてみると所々につながりがあるとかなんとか笑
終わり方的にも続編もありそうでしたが、あるとしたらただエイリアンと戦う地球防衛映画とかになってしまうんでしょうか...
ただ今作はCubeのような閉鎖空間でのやり取りが半分以上を占め、個人的には好きな部類でした。
そういうのが好きな人にはオススメ出来るかもしれません。
とりあえず前作からの繋がりが分からないって人は、こちらを見ておさらいしてください。
それでは以上、クオリティの低いネタバレと解説でしたー笑